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磁北線の記入方法の一例

  知人に”磁北線入りの地図は売ってないのか?”、と聞かれ、なるほどそういうものがあったら便利かも
 しれないと思いつつ、磁北線の記入方法について書いてみたいと思います。


  磁北線の記入方法を間違えると、ルートあるいは現在位置を致命的に間違えることになりますので、十分
 注意して記入した方がいいと思います。
  以下の記述は筆者の場合のやり方です。


真北と磁北
   地図上の北は「真北(北極点)」方向を指しているが、コンパスの指す北は「磁北」(カナダの北方にある
  磁北点)であるらしい。このため、真北と磁北は「磁針偏差」と呼ばれる角度のずれがあり、日本では、
  この磁針偏差が5(沖縄)〜10度(北海道)ほどある、らしい。

   国土地理院の1/25000地形図とコンパスを使う際には、あらかじめコンパスの北が指す方向である
  磁北線を記入しておくと使いやすいです。


  

手順1 地図に記載された磁針偏差を確認する。

  国土地理院発行の地形図には、それぞれの地域の磁針偏差が記載されています。
  
  例 : 1/25000地形図 酸ヶ湯(昭和61年2月28日発行)の場合
      〜「磁針方位は西偏7゚ 40’」(7度40分)と記載されています。
      
      これは、磁北が、真北に対して西方向に7度40分ずれて指示されるということです。


手順2  磁北線を記入する。

記入例(磁北線は地図の左上方向に伸びる線となります。)   
赤色の線が磁北線緑色の線(地形図の枠線)が真北線となり、この二つの線の交角が7度40分です。

磁北線は、4cm(地図上で1km)程度おきに平行線を引けば使いやすいと思います。
角度の出し方は分度器を使うか、下記の早見表を使って出せます。

筆記具は、筆者は0.3mmのシャープペンシルで記入していますが、ボールペンでもなんでも
いいと思います。(雨でにじまない筆記具がよいです。)





参考
磁針偏差 早見表
    (計算が間違っていないかどうか、御自分で確認の上、参照あるいは活用願います)
 
    α:磁針偏差

    上記例の7度40分の場合、@原点と点1(Y1=20cm、X1=2.69cm)を結ぶ。
                     A原点と点2(Y2=30cm、X1=4.04cm)を結ぶ。
                     B原点と点3(Y3=37cm、X1=4.98cm)を結ぶ。

                  @〜Bの線は、α=7度40分の磁北線となります。


 

 

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