八甲田山系の遭難事例            戻る 

 

最近の記憶に残ったものを掲載しています。
発生年月日
場所
入山形態
(総人員)
遭難者 概要 遭難
者数
死者 負傷者 ニュース
ソース
 2013/11/                
 2013/10/13 北八甲田
井戸岳
 登山
(1人)
男性
79歳 
井戸岳から下山した男性登山者が「登山道で70歳くらいの男性が動けず、助けを求めている」と110番通報。約4時間半後に捜索していた消防署員が心肺停止状態の男性を発見し、死亡が確認された。同署は寒さや病気のため亡くなった可能性もあるとみて捜査している。 1   1   10/16
デーリー東北
 2013/1/14 北八甲田
硫黄岳
 登山
(1人)
女性
57歳 
 14日に入山し、遭難していたが15日午前10時33分、硫黄岳の頂上付近で捜索隊によって発見された。けがはなく、命に別条はないという。掘った雪穴で寒さをしのぎ一夜を過ごしていた。 1      web東奥
 2012/12/28 北八甲田
八甲田スキー場
 ボード
(4人)
男性
22歳 
 28日午後4時40分ごろ、八甲田スキー場・フォレストコース周辺をスノーボードで滑っていた4人のうち1人が、コースを外れ姿が見えなくなった。29日午前8時50分ごろ、捜索隊に発見された。発見当時、やや衰弱していたが、けがはなく命に別条はないという。 1      web東奥
  2011/1/2 北八甲田
八甲田スキー場
 スキー
(2人)
 男性
55歳、11歳
2日午後から青森市荒川寒水沢の八甲田スキー場で行方が分からなくなっていた。3日午前7時40分ごろ、捜索隊に発見、保護された。2人は遭難中、大木の根元部分の積雪が少ないくぼみに入って風雪をしのぎ一夜を明かしたといい、けがはなかった。親子は中〜上級者コースを滑走中、霧で視界が悪くなりコースが分からなくなった。  2      1/4
デーリー東北

web東奥
 2010/6/20 北八甲田
酸ケ湯酸ヶ湯温泉近く
山菜とり
(4人) 
女性
13歳
20日朝、沢近くの一段低くなった場所で、4人のうち、遭難者と母親の2人が、具合が悪くなってしゃがみ込み、間もなく遭難者が意識を失い心肺停止状態になった。母親も一時意識を失った。司法解剖の結果、急性循環不全だったことが分かった。県警によると、火山ガスによる中毒か低酸素が原因の可能性が高い。(21日の県警の実況見分では、現場から硫化水素が検知された。)  1   2/20〜22
web東奥
 2010/2/5 北八甲田
八甲田スキー場
ダイレクトコース
ボード
(10人)
男性
48歳
5日午後3時過ぎ、滑走中に遭難。6日午前8時半頃同スキー場のコースから外れた山中(滑っていたダイレクトコースから大きく外れたフォレストコース近くのモッコ沢(通称・Y沢)付近)で、捜索に当たっていたパトロール隊に発見された。男性は会話ができる状態で、生命に別条はないという。(2/6未明は寒気の影響で、酸ヶ湯温泉で約−16℃の気温)       2/7
web東奥
アメダスデータ
 2009/5/22 北八甲田
石倉岳南西
 スキー
(1人)
男性
43歳
25日午後石倉岳から南西約七百五十メートルの山中で、けがをして動けないでいる男性が山菜採りの人に発見され、約一時間半後、県防災ヘリ「しらかみ」に救助された。22日に一人でスキーをしていた際、左のスキー板が木に引っ掛かり、バランスを崩して左脚を骨折。    1 5/26
デーリー東北

web東奥 
2009/1/10 北八甲田
八甲田スキー場
ダイレクトコース
ボード
(3人)
男性
22歳
10日午後3時半頃、滑走中に遭難。11日午前10時半頃にフォレストコース付近で発見された。目立ったけがはないが、低体温の疑いで病院に収容された。     1/12
デーリー東北

web河北
web東奥
 2007/9/4 北八甲田
高田大岳
 登山
(1人)
 男性
67歳
 酸ケ湯温泉から一人で入山。四日夕方、高田大岳から谷地温泉へ下山途中に道が分からなくなり、高田大岳方向へ引き返し、高田大岳と小岳の間で一夜をしのぎ、小岳付近の登山道を酸ケ湯温泉方向へ歩いているところを上空から発見された。     9/6
デーリー東北
 
2007/8/13 南八甲田
乗鞍岳
登山
(2人)
男性
55歳
十三日午後、乗鞍岳山頂から友人の後をついて下山を始めたが途中ではぐれた。十五日午前十一時ごろ、猿倉温泉に自力で下山。(登山歴は約二十年の男性)       
2007/2/14 北八甲田
前嶽
ガイド付
山スキー
ツアー
(24名)
男女
19名
銅像ルートの前嶽北側斜面(標高八百―九百メートル付近)での雪崩遭難。男性二人が死亡、男女八人が重軽傷、うち女性一人が重体。 19 2/15
デーリー東北
2006/12/3 北八甲田
八甲田スキー場
ボード
(2人)
男性
スノーボード中にコースから外れ遭難した米軍三沢基地所属の男性二人は四日午前八時五十二分ごろ、自力下山しているところを捜索隊に救助された。
    12/4
web東奥
2006/9/25 南八甲田
猿倉岳
写真撮影 女性
72歳
9/25朝、猿倉温泉から入山して矢櫃萢方面に向かい、途中で道に迷い、・・・。猿倉岳から下山しようとしていたところ、一般の登山客に発見され、9/26夕方下山した。     9/27
web東奥
2006/7/23 北八甲田
寒水沢 
登山
(4人)
男性
65歳
9時頃、8m滑落し滝つぼへ転落。11時過ぎに県防災ヘリで青森市内の病院に搬送されたが死亡。   7/23
web東奥
2006/7/9 南八甲田
バッカイ沢 
散策
(5人)
男性
60歳
滝から転落、腕骨折重傷。消防団員10人が沢に降り、つり上げる等で約8時間半後に救助。   7/11
デーリー東北
2006/5/6 北八甲田
箒場岱ルート
春スキー 男性
39歳
春スキーの最中、バランスを崩し転倒、ルート脇の倒木に衝突した。頭を強く打ち、意識不明のまま青森市内の病院に運ばれた。   5/7
デーリー東北
2005/7/3  南八甲田
櫛ヶ峯周辺 
高山植物盗掘防止パトロール  男性
70歳
3日猿倉温泉から入山、櫛ヶ峯頂上からの下山途中に道に迷い、4日午後平賀町田堰沢の山中で発見された。       7/5
デーリー東北
2005/3/27 北八甲田
小岳 
ボード 男性 27日仙人岱避難小屋からスノーボードをしに小岳に向かい、予定の午後二時半を過ぎても同小屋に戻らなかった。
 天候悪化でビバーク、28日朝に酸ヶ湯に自力下山。
     web東奥 
デーリー東北
2004/4/15
南八甲田
赤倉岳付近
スキー 
男性
 
立木に衝突し怪我、翌16日に県警ヘリに発見され救出 1   1  
2004/1/24 北八甲田
八甲田スキー場
ダイレクトコース
ボード 女性
23歳
遭難の翌日発見された。(両足の指先に軽い凍傷)コースを寒水沢方向に逸脱した。発見場所は、コースの中間点付近の南斜面で、八甲田山荘から山側に約三キロの地点。発見者談「夜間はマイナス十度以下になっていたが、昨夜は比較的気温が下がらず穏やかだったのも幸いだった。」 1   1 web東奥 
2003/12/28  北八甲田
八甲田スキー場
ボード   ボーダーがコースを外れ一時不明に。ヘリ出動、夕方発見、無事誘導下山。 1      
2003/11/1 北八甲田
高田大岳
登山 女性
32歳
道に迷い行方不明となっていた。翌日、県警ヘリ「はくちょう」が高田大岳の山頂から約二キロ南側の山中で発見、保護した。けがなどはなかった。 1     web東奥
                 

 

とことんすべるぞ八甲田 さんのHP掲載分以外のものを作成しようと思っています。


参考リンク
青森県防災ホームページ 冬山遭難事故

青森県山岳遭難防止対策協議会七戸支部

参考:八甲田スキールート図の”写真”    2004/12全国県警冬山情報

 


コメント

1.八甲田スキー場

 八甲田スキー場での遭難が多いのは、”スキー場”と名がついてはいますが、下部のリフトのあるエリア以外は
山岳そのものだからです。一般のスキー場はゲレンデ整備がされていますが、ロープウエィ山頂駅から下部のリ
フトのあるエリアまでは、ほとんど普通の”山”のような感じです。(少し言い過ぎかもしれませんが、そう思って準備
して山に入れば遭難事故は減ると思います。)

 八甲田スキー場は安比高原とか志賀高原スキー場のような”整備されたスキー場”ではありません。
八甲田スキー場では毎年〜数年毎に遭難騒ぎが起こり、まれに遭難死する人もいます。
八甲田スキー場での遭難原因はコースアウトし、コースに戻れなく人がほとんどのようです。
特に厳冬期の上部は強風で地吹雪となり視界が悪いことが多いので、スキーコースから外れないように
十分気をつける必要があります。(詳細はスキー場の注意事項をお読み下さい。)

 寒水沢の沢登りの際、沢にスキーが片方だけ残っている不気味な光景を見たことがあります。
寒水沢は深い沢の部分もあり滝もあります。冬は危険ですので入り込まない方がいいと思います。

  スキー場でさえ、このような状況ですので、冬にスキー場のコース以外のエリアに入る場合は、
当然十分な装備と経験等が必要とされます。
(過去の幾多の遭難事例を考えると、スキー場のコースであっても必要最小限以上の装備を持つことをお薦めします。)

 

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